自然な流れ
こんにちはEy です
今日も天気の不安定なビエンチャン
ひと仕事終えたところです
今日は写真の現像について
「写真の現像」って写真の仕事してないほとんどの人は写真屋さんに持って
行って「現像してください」「同時にプリントも」みたいなやりとりがあって
お金を払って後日撮りに行く もしくはデジタルならデータをwebで送って
後日郵送みたいな流れが一般的なんじゃないでしょうか
ここビエンチャン(ラオス)では写真のプリント屋さんはいくつかありますが
フィルム現像屋(昔の写真屋)さんが一件もありません
この国に存在しないのです
ですのでフィルムの現像からデータ化その後プリントっていう流れは
「自家現像」「自家スキャン」「自家プリント」しかないのでこれらは
本当に自然の流れでやってるというお話です
不便と言えばそれで終わるんですが、フィルムを自分で現像してプリントまでする
っていうのは言い換えれば全部自分好みに自分でできるということなんです
ですので日本でもやってみようとか自分流にしたいとか思ってる人に
少しでもお役に立てればと思います
モノクロ現像
僕は主にモノクロフィルムはコダックのTRIX400かTMAX100を使うので薬剤も
コダックのものを使います
現像はD-76 定着液にはコダックのフィクサーです
液体タイプの便利な薬剤もイルフォードや富士フィルムから出てますが、こういう薬剤もこちらでは売ってないので日本から持って帰ってきてます
ですのでできるだけ劣化しにくい粉末状のものを使います
あっ それとラオスは首都のビエンチャンでもアマゾンなどは届きません
NIKON F2 Ais50mmF1.2 TRIX400
Hasselblad500C Planar80mm TMAX100
LeitzMinolta summicron40mm F2.0 TMAX100
NIKON F2 Ais50mmF1.2 TRIX400
NIKON F3 AiAF35mmF2.0D TRIX400
カラーネガ現像
カラーネガフィルム現像は UNI COLOR C-41 パウダーキットを使っています
発色が素直なのと小型タンクでの現像時に現像ムラが少ないからです
それとやはり嵩張らないのも大きな理由ですね
ただし薬液を作った後は数日しか使えず、薬液の処理能力もモノクロに比べると
低いのが難点です
1Lの薬液で35mmフィルム10本、ブローニーならもう少しくらいいけるかも
なレベルです
PENTAX 6X7 TAKUMAR 200mmF4 KODAK PORTRA160
HASSELBLAD500C Planar 80mm F2.8 KODAK PORTRA160
LeicaM3 SUMMICRON50mmF2.0 KODAK PORTRA400
LeitzMinoltaCL SUMMICRON40mm F2.0 KODAK PORTRA400
PENTAX 6X7 TAKUMAR105mm F2.4 KODAK PRTRA160
フィルム現像はフィルム写真に仕上げる最後の大事な工程です
シャッターを切るときに、この写真はこういう雰囲気でこういう仕上げにしたい
と思ったら、自家現像することをお勧めします
薬液の作り方や現像方法は人それぞれのやり方があるのでここではあえて
説明していません。
もし僕のやり方に興味があれば質問ください
ではまた
ライフワーク
結局写真が寝ても覚めても好きってこと
こんにちは。Eyです。
ここんとこ毎日スコールと雷に見舞われてるビエンチャン。
そんな天気で外に写真を撮りに行けるはずもなく、家の中に作ってるスタジオでブツをひたすら素材として撮り溜めていく日々が続きます。
有り体に言うとそんな作業も飽きてきたので、今日は普段僕が使ってるカメラやなくなって欲しくないフィルムなんかを紹介したいと思います。
では早速
カメラ機材の紹介です
・Fujifilm X-T3
もうスペックやなんかはメーカーのHPなどでわかるので割愛
お仕事の時のメイン機材です
ブツを撮ったり風景撮ったりするのにこれがベストカメラ
レンズも軽いしいい色が出るし(デジタル機材の中ではと言う意味ではね)
フルフレームって各メーカーが言ってるデジタルカメラは僕には中途半端すぎて必要ないんです
なんでかは今度また説明します
・Hasselblad 500C
手持ちの中判フィルムカメラの中では一番出番が多いカメラ
言わずもがなの名機中の名機ですね
とにかく慣れてるのでいちいち考えなくても撮れるんです
・Rolleiflex2.8E プラナー
こちらも特に人物撮影で活躍してくれます
いい感じでボケの柔らかさがとろけるようで、結構好きです
2.8Fも使ってましたがなぜか2.8Eを残しました。
・Pentax6X7(バケペン)
これはもう人物とブツ専用機
タクマー105mmの描写を一度でも体験してしまったら離れられなくなります
堂々のレギュラー機です。重いけど
・Pentax AP
同じくペンタックスの初代一眼レフ(クイックミラー搭載機では)
軽くて写りも悪くないお気に入りのカメラですね
・NIKON F3
僕にとってはパートナー的な存在
これで写真を覚えました
本当に壊れないんですよこれ
これに35mm1本つけて世界中行けるぞ〜っていまだに思う
・Contax T2
最近人気らしいT2
ファッションスナップを撮ると結構こってり写るので人気が出るのはよく理解できる
とても完成度の高いコンパクト機ですね
初代のTも使ってますが写真はまたの機会に
ゼータクなカメラですよ
続いてメインでは使わないけど無くなって欲しくないフィルムです(一部生産中止)
Fujifilm ACROSS 100
このフィルムの生産中止アナウンスはコダクローム以来の大ショックだった
階調が広いのに粒子が細かく値段も高くないとても使いやすいモノクロネガでした
まだ流通在庫があるうちに買っておくべしなフィルムです
・KODAK TMAX100
微粒子高精細高コントラストを求めるならこれ
ILFORD100もあるけどこっちの方が使い慣れてると言うことで、悪しからず
TRIX400とともにモノクロネガの代表格です
絶対に生産中止反対!
・FujifilmC200
最近までのAGFA VISTA200はこれのAGFAブランドという話
昔のAGFA VISTAは200も400もビビッドな色が出たけど、最近のFUJIがOEMで作っていたAGFA VISTA200はそんなにこってりはなかった
とにかく値段が安くて使いやすい感度なので残して欲しいです
頼むよメーカーさん
まあざっくり紹介するとこんなラインナップで写真を撮ってます
次回はもっと掘り下げて作例など合わせて紹介しようと思います
フィルム写真はレンズと(光学系)とフィルム(化学系)の相性で全く色乗りが変わってきますので組み合わせ方で遊ぶのも楽しいですね
ではまた。
写真の事とか旅の事とか色々
ラオスという国に来てあっという間に4年経ったのでブログを始めてみたよ
2015年の5月にラオスという国に移り住んでからあっという間に4年経った。
僕の仕事はフリーの写真家。
ジャンルは広告や雑誌やWEB用とスポーツ以外はなんでもって感じ。
結構なおじさんなので、デジタルもフィルムも撮る。
今時フィルムで撮るような贅沢なお仕事は無いに等しいけどね。
写真家としての作品はやっぱりフィルムで撮りたいと思うので、このブログにもフィルムで撮ったものを頻繁にあげて行こうと思います。
多分カメラの事やら旅で出会った人やら物やらダラダラと書いていこうと思いますので、どうかお目汚しにでもしていただければと思っています。
すぐに飽きる性格でもあるので、出来るだけゆっくりと書いていこうかなと思っていますのでよろしくお願いします。←保険です。
では、最初に ラオス って みなさんどこにある国かご存知ですか?
正直僕は最初『それどこ』ってなりました。
東南アジアのタイとベトナムの間にある海のない国です。
あるのはそう、母なる川という意味の『メコン川』
写真では雨季の合間に撮ってるので水がいっぱいだけど乾季の今は水はほとんどありません。川幅も狭いっ!
向こう岸はタイなのに。
まあそんな国で写真家をやってます。
でも最初から食っていけるはずもなく、日本(仕事のため)との往復が多い4年間です。
しかもフィルムも売っていないわけだから、現像もプリントもスキャンもぜ〜んぶ自分でやらないといけません。幸い全部好きな作業だからやれてますがね〜。
やはりフィルムのあのどこまで引き伸ばしていっても銀の粒の塊が作り出す画といくら高画素になったと言っても引き伸ばすと真四角なタイルのようなもので(ピクセルね)構成されている画とではやっぱり違うんですよね。
NIKON F3 KODAK GOLD200
ZEISS IKON SUPER SEMI IKONTA KODAK TRIX400
当然だけどカラーもモノクロも撮って自家現像したあと、EPSON GT-X980でスキャンしてデータ化。
銀の粒が好きって言ったのにそれをまた四角いピクセルにしてどーすんの?って言わないでね。データにするってそういう事だから。
でも粒子の再現は十分に出てるしまあ色もそれなりに再現できてるからよしとします。
話を戻して、ラオスの首都ビエンチャンの話に戻すと僕のような写真家は(商業的にやってる人のことね)僕とあともう一人くらい。
なので最近は結構いろんなところから相談され始めてきたので、もうちょっとここでやっていこうかなと思ってます。
今日はそんなところで終わろうと思います。
ではまた!
*1:2015年のビエンチャン